<森友学園>鴻池氏側、国に仲介 用地取得で陳情15回
鴻池祥肇参院議員=小川昌宏撮影
(毎日新聞)
大阪市の学校法人「森友学園」の小学校開設を巡る問題で、学園の籠池(かごいけ)泰典理事長が2013年以降、自民党参院議員の鴻池祥肇(よしただ)元防災担当相の事務所に頻繁に連絡し、小学校開設への助力を陳情していたことが分かった。陳情回数は13年8月から昨年3月の間に15回に上り、事務所はその内容を国に伝えて仲立ちしていた。大阪府豊中市内の国有地での小学校開校を目指す籠池氏が早期に交渉をまとめるため、国への働きかけを求めて鴻池氏側に接触を重ねていたとみられる。
◇事務所、便宜供与を否定
毎日新聞は、鴻池氏の神戸の事務所が作成した籠池氏の陳情記録の写しを入手した。それによると、13年8月5日、鴻池氏に近い兵庫県議が事務所を訪れ、森友学園が小学校開校を希望していることを伝達。その後、籠池氏本人から陳情が寄せられるようになった。籠池氏は逐次、国有財産を管理する財務省近畿財務局、開校の認可を担う大阪府との交渉経過を事務所に報告し、協力を仰いだ。
森友学園は当初、国有地を一定期間は借り、その後は土地を購入する方向で交渉していた。陳情記録によると、籠池氏は「上から政治力で早く結論が得られるようにお願いしたい」「土地価格の評価額を低くしてもらいたい」(13年10月12日)などと要望してきた。こうした陳情は13年だけで9回、14年も4回あった。
陳情記録には、鴻池氏の事務所が頻繁に籠池氏と当局の仲介に奔走していたことをうかがわせる記述もあった。13年10月15日、近畿財務局が事務所に「従来通り前向きに。ただし大阪府の認可を取っていただかないと進みません」と回答。翌日には籠池氏から「府の認可条件として(土地)基本財産の手当てが絶対。国が土地の件を確約してもらわないと」との相談を受け、同じ日に財務局から「府とは横の連携をとっているので、(土地)手当ての件は府から確認があればOKと回答できます」という連絡を受けていた。
鴻池氏の事務所の担当者は2日、陳情記録の作成を認めた上で「相談事を放置するわけにいかず、役所に電話し、籠池氏が事務所に来てこういう話をしているので対応してもらいたいとお願いした。こちらが国と交渉できるわけではなく権限もない」と述べ、便宜は図っていないことを強調した。【藤顕一郎】
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/
mainichi-20170303k0000m040052000c.html
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