「置き薬」日本遺産に 県、佐賀と共同申請へ
富山市売薬資料館所蔵の売薬関係用具。薬をすりつぶしたり、こしたりする=富山県提供
(中日新聞プラス)
「越中富山の薬売り」として知られ、江戸時代から続く配置薬業に関する文化財群の「日本遺産」認定を目指し、富山県は二月までに文化庁へ申請する。申請タイトルは「江戸時代から続く『置き薬』のまち 越中富山と肥前田代」。佐賀県の田代地区で、富山の薬売りから販売手法を学んで配置薬業が発展した経緯があるため、富山、佐賀両県がそろって申請することを決めた。
日本遺産は、地域の伝統や文化、歴史を「ストーリー」としてまとめ、地域活性化につなげる制度。
今回は「先に薬を使ってもらって料金は後払い」という越中売薬の独特な販売システム「先用後利(せんようこうり)」に触れながら、「日本の津々浦々まで心を込めて『置き薬』を届け、『飲み薬の越中(富山)売薬、貼り薬の田代(佐賀)売薬』と言われるほどになった」という物語に仕立てた。
申請対象の主な文化財群は、富山市の売薬資料館が所蔵する売薬用具のほか、高岡、滑川両市と立山町の博物館が所有する売薬関係の資料など。佐賀県は、鳥栖市と基山町にある売薬用具や旧売薬商家。
十九日の定例会見で申請方針を明らかにした石井隆一知事は「先用後利は、日本文化を表す素晴らしい考え方。そういうストーリーに沿って両県が連携して出した。手応えは感じている」と話した。
日本遺産は二〇一五年の開始以来、全国で三十七件。県内では高岡市の「加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡−人、技、心−」が認定されている。
認定結果は例年、四月下旬に発表される。今回の申請は、県薬業連合会が昨年、県に要望していた。 (木許はるみ)
http://news.goo.ne.jp/article/chuplus/
region/chuplus-CK2017012002000058.html
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