広がる新型コインランドリー 女性専用やカフェも
畳敷きの小上がりなどを併設した女性専用のコインランドリー。子連れや母親同士での利用も多い=神戸市西区伊川谷町有瀬、「ほっと倶楽部」(撮影・小林良多)
(神戸新聞)
学生や単身者が利用者の中心だったコインランドリーが進化し、その数を増やしている。女性専用やカフェ併設の店舗に加え、仕上がりをメールで通知するサービスなどが登場。かつて「汚い」「暗い」と言われがちだったイメージを、「清潔」「効率的」へと覆す。利用者層は主婦や働く女性らに広がり、家事の姿も変えつつある。(金 慶順)
平日朝、神戸市西区の女性専用ランドリー「ほっと倶楽部」有瀬店を近くの派遣社員前野彩矢香さん(27)が訪れた。スリッパに履き替え、明るい店内へ。数日分の衣類を洗濯機に入れた後、リビングのような待合テーブルに腰を下ろした。
両親と夫、子ども3人の7人家族。「家にも洗濯機はあるけど雨が続くと洗濯が追いつかなくて」。同店にはキッズスペースや畳敷きのコーナーもあり、子どもと一緒に待つこともあるという。
ほっと倶楽部は2012年にコインランドリー事業に参入し、神戸市内で3店舗を営業する。全て女性専用で日中はスタッフが常駐。羽毛布団3枚を一度に洗える大型機があり、洗濯物を預けるとたたむところまで代行してくれるサービスが人気だ。帰宅時間が遅いため自宅で洗濯機を回しにくい独居女性や、「体力的に干すのがつらくなった」と通う高齢女性もいるという。
◇
厚生労働省の調査では、全国のコインランドリーの数は03年度に1万2726施設だったが、13年度には1万6693施設と1・3倍に増加。一方で世帯ごとの洗濯機保有率は98・8%(15年度、総務省調べ)で、洗濯機を持っていてもコインランドリーが活用される。
兵庫など4府県で約60店を運営する「ノムラクリーニング」(大阪府八尾市)は、店舗数が10年前から3倍近く増えた。運転が完了すると登録したアドレスにメールで通知する「ITランドリーシステム」を導入。待ち時間を買い物などに充てる人が多いそうだ。今夏には同府吹田市にカフェ併設店もオープン。平日は「ママ友」同士が、土日は家族連れが洗濯の合間にパンケーキを味わうという。
広がりは都市部だけではない。「英国屋」(兵庫県姫路市)は丹波市や市川町などに進出し、播磨地域を中心に53店舗を展開。毎日、店内の除菌清掃を行い、駐車場を広く設けて「大物」の持ち込みにも対応している。
こうした進化について、「ほっと倶楽部」の与那覇適(かなえ)さんは「効率よく家事をしたい要望と、布団やカーペットなどの大物を定期的に洗いたいという清潔志向の高まりがあるのでは」と推測する。
http://news.goo.ne.jp/article/kobe/
trend/kobe-20161010007.html
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