YAMAHAのロゴ、微妙な違いに深い意味 Mや音叉が異なる理由
一見すると同じに見える「ヤマハ」と「ヤマハ発動機」のロゴ。微妙に違っていることを知っていますか? 色が異なるだけのようにも見えますが、「M」の文字の中央部分や、マークの音叉(おんさ=調律などに使用する道具)部分の長さが異なっています。このことについてツイッターユーザーが投稿したところ、「ヤマハ車に30年乗ってるのに知らなかった」「よく見るとフォントも違う」といった驚きの声が上がっています。なぜ、細かい点が異なっているのか? ヤマハの担当者に聞きました。
ヤマハのコンサートグランドピアノ
出典: ヤマハ提供
ヤマハとヤマハ発動機の関係
楽器製作や音楽教室などを手がけるヤマハと、二輪車などを製造しているヤマハ発動機。もともとヤマハのオートバイ製造部門が分離独立し、ヤマハ発動機となった経緯があります。
両社のロゴは、音叉を三つ組み合わせたマークの隣に「YAMAHA」の文字が書かれています。ほとんど同じに見えますが、ヤマハがバイオレット、ヤマハ発動機が赤という違いは目立ちます。
先日、色以外にも違う点があることについて、ツイッターユーザーが投稿すると、「知らなかった」と驚きの声が相次ぎました。この違いについて、ヤマハのホームページでも、こう紹介されています。音叉の先が円内におさまり、YAMAHAの「M」の文字の中央部分が下に付いていない、そしてロゴに使用されている各アルファベットの形が、おのおの左右非対称なのが「ヤマハ株式会社」のロゴマークです(ヤマハ発動機株式会社のロゴの各文字は左右対称です)
出典:ヤマハのホームページ
上がヤマハ、下がヤマハ発動機のロゴ
出典: ヤマハ提供
ヤマハ発動機のバイク「YZF-R1」
出典: ヤマハ提供
ヤマハの担当者に聞きました
なぜ、一見してわからないような点が異なっているのか? ヤマハ広報部の担当者に話を聞きました。
――ヤマハとヤマハ発動機の関係を教えてください。
「ヤマハは山葉寅楠が1887年に創業したのがはじまりです。1897年に『日本楽器製造』となり、1900年にアップライトピアノ、1902年にグランドピアノの製造を開始するなど、楽器製造を拡大する中で、商品には創業者の名前でもある『YAMAHA』ブランドを表記していました。その後、1955年にオートバイ製造部門が分離独立し、ヤマハ発動機が設立されます。かつてはヤマハがヤマハ発動機の親会社という関係でしたが、2007年に資本関係を見直して以降は、言わば兄弟会社の関係にあります」
――ロゴマークはどちらが先に制定されたのでしょうか
「ヤマハが先です」
――ロゴが微妙に異なっている理由を教えてください
「音叉マークをオートバイのホイールに見立てたことが違いの理由です。ホイールなので、全体がつながっている必要があり、ヤマハ発動機の音叉マークは内部の音叉が外周まで伸びています」上がヤマハ、下がヤマハ発動機のロゴ
出典: ヤマハ提供
日本楽器製造株式会社(現在のヤマハ)設立の翌年に、商標として制定された「音叉をくわえた鳳凰図」。 オルガンの最高級品に使用されたものとされている
出典: ヤマハ提供
マークに込めた意味
――それぞれのマークに込めた意味を教えて下さい
「まずはヤマハですが、3本の音叉でヤマハの『技術』『製造』『販売』の3部門の強い協力体制を表すとともに、音叉に象徴される音・音楽を中心に世界(外円)にのびゆくヤマハのたくましい生命力を表しています。また、音楽の基本である『メロディー』『ハーモニー』『リズム』の調和という意味も込められています」
「ヤマハ発動機は、日本楽器製造のブランド名『YAMAHA』を社名としてそのまま採り入れ、同時にモーターサイクルのホイールをイメージさせる、外円で囲んだ三本の音叉を社章としました。ヤマハ発動機にとって音叉マークは、日本楽器製造と同じ『製造・販売・技術の連携によってたくましく世界にはばたこう』という意志を表現するとともに、今日ではさらに『お客さまの期待を超える価値の創造』『仕事をする自分に誇りが持てる企業風土の実現』『社会的な責任のグローバルな遂行』という三つの経営理念も表しています」
◇ ◇ ◇
一見すると小さな違いですが、そこには大きな思いが込められているようです。
http://withnews.jp/article/
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