やめたい。でも、やめられない

写真拡大

やめられないムダ遣いTOP5(web R25)

これは25~29歳男性会社員200人とのこと。

1位:コンビニ等で、お菓子や飲み物を“ついで買い”(37.0%)
2位:仕事帰りに、つい飲み屋で1杯(9.0%)
3位:ネット通販で、漫画や本、DVDなどを“ついで買い”(8.5%)
4位:ネット通販で、洋服やファッション小物を“ついで買い”(8.0%)
5位:スマートフォンで、気になるアプリを“ついで買い”(7.0%)

この結果には20代男性でなくてもうなずく人が多いでしょう。

つい先日、女性誌の取材に対して「女性に多い無駄遣い」を話したところでした。大規模な調査をしたわけではありませんが、私の講演などで無駄遣いと思うもののアンケートをとるといつも決まったものが挙げられるので、それを女性誌に対してお話ししたのです。

・コンビニで買うお菓子や雑誌
・アイシャドウ
・3000円前後の洋服
・携帯ストラップなどの小物

老若男女問わず自分で無駄遣いと思うお金の使い方に関しては、「やめたい。でも、やめられない」というのが現状でしょう。でも本気でやめたいと思っているのでしょうか? 「これをやめないと明日からの生活していけない」と切羽詰まっていたら、きっとそのような無駄遣いはしないはずです。

子どもを叱るとき「頭ごなしに叱りつけるのではなくて、なぜ悪いのか理由を説明して納得させるべき」というのはよくある話です。大人のお金の使い方もこれと同じ。ただ無駄遣いだと感じているだけでは、人間の習慣なんてそうそう簡単に変えられるものではありません。

もしもこれらの無駄遣いをやめたいと思っているのであれば、とにかく何かを買う前に必ず一呼吸おいて「これを買ったら自分にどれだけのトクがあるのか」考える習慣だけつけてみてください。

考えるべきはモノのコストパフォーマンスです。買ったものがその後に有意義に使われるものなのであれば、それは無駄にはなりません。ついつい買ってしまう雑誌であっても、それを読むことによって特定の知識が得られるとか、イライラしていた気分がおさまるとか、料理の知識を得られるとか何らかのトクがあるのであれば、それは無駄遣いにはなりません。

「どれだけのトクがあるか」というのは、「どれだけ必要なのか」ということを考えるのと結果的には同じことになります。これを考える習慣さえつければ、3000円の服を買おうとしたときに「似たような服を持っていたな」と思い出し、既に持っている服のコストパフォーマンスを高めることができるようになります。

繰り返しになりますが、自分で納得することなく「無駄遣いだからやめよう」というのは、大人だって無理なのです。「どれだけおトク?」と呪文のようにとなえておけば、何かを買う前に習慣づいて、自然と無駄遣いはなくなってきます。

それでも無駄遣いがやめられない人は、それはそれでいいのではないかと思ってしまいます。それだけお金に余裕のある方だと思いますし、皆が皆お金を使わないようになってしまうと、経済もまわらなくなってしまいます。

自分が「誰からも気付かれず感謝もされないけれど、経済をまわしている人」になるか、無駄遣いをせずに自分の必要なものを買っていく人になるかの分かれ道でしょう。

ちなみに冒頭のアンケートにあった「ネット通販で」つい無駄遣いをしてしまう人。「ネットだと買いすぎてしまう」という話を私もよく相談されますが、ネットで買いすぎてしまう人はリアル店舗でも買いすぎている人です。「ネットだから買い過ぎてしまう」。残念ながら、これもひとつの言い訳にすぎないのです。

(矢野 きくの)

【ガイド:All About News Dig編集部】